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アトピー性皮膚炎と、アロマ。

ブツブツの見た目、ひどい痒みといったアトピー症状で悩む人は少なくありません。肌の綺麗さで人間の良し悪しは決まらないのは誰もが分かっているのだけれど、心ない言葉をかけられたりして、コミュニケーションに支障をきたしたり、人前に出れなくなる人もいます。 私も手荒れが酷すぎる時は人前に出ることが嫌で嫌で、どうやっても手は人の目につくし、どうしたの?と聞かれて答えるのも億劫、でも聞かれなくてもモヤモヤ。特に若い頃は見た目を気にする傾向があり、治す方法を検索しまくったり、病院で根掘り葉掘り聞くも、結局よくなったり悪くなったりの繰り返し。今は落ち着いていますが、アレルギーは付き合っていくもの。いつ新たにアレルギーが発症されるかもわかりません。そんな中、精油を学び、アトピーでも使えるものもあると知ったので、参考になればと思います。 ただ精油で治療はできません。効果も保証できません。香りでストレスが少しでも改善できればいいなという本当に微々たる力添えにはなりますが、悩んでいる人はあれもこれも気になるはずなので、簡単にまとめました。

アトピー性皮膚炎とは

日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」によると、 アトピー性皮膚炎とはどのような病気ですか?の質問に下記回答がありました。 痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。

とにかくアレルギーで過剰に皮膚が反応してしまっているということですね。アトピーの方はよくご存知かと思いますが、アトピーの原因は下記と言われています。

1、ストレス ストレスによって、免疫反応が抑制または過剰に働く 2、自律神経の異常 自律神経失調症、冷え性、消化機能の弱さ 3、外部的要因 環境、食品、動物、ダニ 、真菌類、黄色ブドウ球菌、ウイルスなど 4、ドライスキン 皮膚のバリア機能が低い

そして、主にステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、近年ではタクロリムス軟膏の使用で治療されています。食事療法や漢方薬での治療をすることもあります。さまざまな情報が錯綜しがちですが、結局は信頼できるお医者さんと相談し、自分にあった治療法を見つけるしかないと感じています。

アトピー性皮膚炎をケアする精油について

精油の中には、抗アレルギー作用があるもの、痒みを抑えてくれるようなものがありますが、基本的には医師の許可なしに皮膚に塗布することはお勧めできません。 医師の許可がない場合は、ストレス緩和のための芳香浴をする。または症状が出ていない時に、保湿目的でベースオイルを試してみる。その程度に留めましょう。 皮膚に精油を塗布することで、その精油が刺激となり悪化することも。さらには精油が新たなアレルギーを引き起こすこともあります。自然由来のものだから安全ではありません。精油は自然由来の化学物質です。

下記は、医師の許可がある場合のみお試しください。 精油の取り扱い方はこちら ベースオイルについてはこちら

<アトピー肌に使用しやすい精油>

以上のことを踏まえて、アトピーでも使用しやすいものを選んでみました。

・ラベンダー (健康な皮膚細胞の成長、瘢痕組織の形成を促進→つまり皮膚のダメージの治りを早めるような効果が期待できる。) ・カモミールローマン、ジャーマンカモミール (抗アレルギー作用、消炎、鎮痛など→乾燥して痒みのある肌に良いと言われている。保湿効果も。) ・ティートリー (殺菌、免疫強化→バクテリアや真菌類、ウイルスから体を守る作用が期待できるため、黄色ブドウ球菌に対しても抗菌力を持つ。健康な肌の成長を促進する。) ・フランキンセンス (治癒促進、殺菌、免疫強化→保湿効果があるので乾燥肌によく、皮膚の生まれ変わりを促進する作用も。抗うつ効果の高い香りも特徴。)

※他、ゼラニウム、ホーリーフも比較的使用しやすいです

<アトピー肌に使用しやすいベースオイル>

ベースオイル(キャリアオイル)だから安全ということはありません。パッチテストをすることをおすすめします。

・カレンデュラオイル (アレルギー性皮膚炎、皮膚の炎症、ニキビ、火傷などに。色が濃く質感は重めなので、他のオイルとブレンドする方が使用しやすい※キク科の植物の成分が入っているので、キク科にアレルギーがある人は使用不可) ・月見草オイル (含まれているγ-リノレン 酸によってアレルギーの炎症反応が和らぐとされている。質感は少し重たく、高価なので10%ぐらいでブレンドして使用するのがお勧め) ・小麦胚芽オイル (ビタミンEが多く乾燥や皮膚炎に良いとされているが、粘性が高く伸びがよくない。また独特の香りもあるので、10%ぐらいでブレンドして使用するのが無難) ・オリーブスクワラン (肌への浸透性が高く、無臭で軽くてサラサラしているので、メインのオイルとして使用しやすい)

マグネシウム不足かも

塩化マグネシウム(酸化マグネシウムではないのでご注意を)を摂取したり、お風呂に入れると症状が軽減したという情報もあります。 私はにがりをお料理に使うようにして、少し調子がいいです。

塩化マグネシウムは、人の体に不可欠らしいのですが、コンビニ食やカップ麺などが主食の人は不足しがちのようです。

※塩化マグネシウムの使い方や濃度については、詳しい人や書籍などで調べてもらった方がいいです。すみません。

さいごに

精油に興味が出た人、医師からの許可が出た人はパッチテストをしてから試してみてください。自分で塗布する以外にも、トリートメントをしてもらうのもおすすめです。アロマトリートメントは、人と人が触れ合い好きな香りに囲まれて、思っている以上にリラックスできて心が落ち着きますよ。ストレスで肌荒れしているならおすすめです。

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アトピーで悩む人が増加していると聞いて、少し調べてみましたが、増えているのかどうか、正確なデータを見つけることはできませんでした。 厚生労働省が出しているデータに、皮膚及び皮下組織の疾患での入院・外来者数の数は出ていました。皮膚科へ通院された方の割合はここ20年でかなり増えています。美容に対する意識の高まりなどもあるのかもしれませんし、アレルギーによる湿疹等も増えているのかもしれません。 この頃は、新型コロナウイルス対策で手洗い消毒をすることが増えて、手荒れに悩む人が多くなっています。私の子どもも、園での手洗いと消毒で日に日に荒れてきています。ウイルスを落とすために皮膚の免疫力を下げているというモヤっとする現象ですね。

皮膚及び皮下組織の疾患での入院・外来者数の総数 平成8年:267万7千人 平成11年:286万7千人 平成14年:229万0千人 平成17年:276万1千人 平成20年:265万 平成23年:269万8千人 平成26年:297万8千人 平成29年:315万2千人

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