家の勉強机を兼ねた作業台が、たわんできた。壁に造りつけられたおよそ3.15メートルの台である。 子どもの丸い鉛筆を横向きに置くと転がってくる。鉛筆の芯は割れやすいし、拾えと言っても拾わない子ども。 ストレスがじわじわと溜まってきた。

そのため、真ん中部分に一本支えの棒を入れることにする。 工務店の人はここに棒がないとたわむと思わなかったのか。 あると邪魔である。見栄えもイマイチである。でもたわむ方が良くないであろう。

↑ 完成後:台とは色が違うが、仕方あるまい。
連休中、この棒とニスを購入しにホームセンター コーナンへ行った。 普段ホームセンターへ行くことがないので、長男は目が回りそうと言っていた。私も同じ気持ちだった。 たくさんのものが積み上げられていて薬品のような匂いや木の匂いなどで充満している。 若干気持ち悪くなりながらも目当ての棒が購入できカットもしてもらった帰り道。
我が家は車がないので、ホームセンターへ行くのも公共交通手段もしくは徒歩である。 電車の駅までの道中にスーパーが3つもあった。業務用スーパーもあった。
いつもと違うスーパーには、いつもと違うものが置いてあるかもしれないよと言って入ったら、いつもと違うものがあった。
それが、ココナッツである。

海外旅行はまだしばらく行けそうにないし、ココナッツが何かを知らない子どもたちに見せてあげるのもありかなと思って、買ってみた。 ストローを真ん中に刺して、飲む。

長男は喜んで飲んで、うまいと言っていたが、ただでさえ偏食の娘はバッテン。次男もいやいや。
ということで、飲みきれなかったココナッツジュースはココナッツミルクにしようと思い割ろうとしたら、めちゃくちゃ硬い。(そもそも購入したものはヤングココナッツと言ってココナッツミルクにするには最適ではないらしいが、他に食べる方法が見当たらない。)

外へ出て石に打ち付けてようやく割れたけれど、パカっと半分になるはずが、変な割れかたをしてガッカリ。遊びに使いにくいではないか。中の身も思ったより固く、なんとかこそげとってミキサーへ。
ココナッツが主張していたら誰も食べない予感がし、オートミールや薄力粉と混ぜてクッキーにすることにした。 完全に自己流で雰囲気で作成。チョコチップ入りとなしの2種類が完成した。

ココナッツ感は薄まった。しっとり系のクッキーである。これならば皆食べるであろう。
日本のもの、住んでいる地域に近いものを選ぶようにしているが、たまにこういう旅行気分になりたい時もある。珍しいものが楽しい時もある。 でも慣れないものを手懐けるのは難しい。現地で食べるから、そこの風土にあっているからおいしいということを突きつけられたココナッツ事件であった。
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