この本がおもしろくて、簡単にご紹介。
禅とジブリ/鈴木敏夫
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この本は、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが3人の禅僧さんと対談したものをまとめてあるのだけど、禅僧さんたちの個性も鈴木さんの視点もおもしろい。
禅とジブリのつながりを言語化してくれているから、こんな捉え方もあるんだと発見が多い。伝えることの難しさや、ジブリ作品に込められた想い、禅の教えが心にスッと入ってくる。
スピード重視で自ら夢や目標を主体的に追い求め成果を出さないといけないという世の中に疲れている人に、沁みると思う。
これからは時間をどう使うかという、本当の幸せを求める時代に向かっていて、手に入れたものをどんどん捨てることが必要なのかもしれない、という箇所に、ミニマリストに感化を受けている私は深く共感。30代になってようやく気がついたことだけど、毎日の積み重ねで今がある。余計なものを持っていたら身動きはとれないし、自分時間を埋め尽くされたら自分はどこかへいってしまう。
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▽下記一部抜粋
今の時代、あまりにも死を隠そうとする
「大便小便を出すこと」「服を着ること・ご飯を食べること」「疲れたら寝ること」。禅のすべてはこれだと書いている。
「人類は幼い」
さやに収まらないものまで弄んじゃう
便利なモノを享受した最初の世代がぼくらだった。科学が大好きで、便利な機械が大好きだった。だから、ぼくら団塊の世代は「人間は本来、動物だ」と言い続ける義務があると思っている。
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もっと、今を、生きてもいいんじゃないか。夢や目標に向かうのもいいけれど、流されてみるのもいい。そんな気持ちにさせてくれた。
明確な目標なく今まで生きてきてしまって、何も成していないことにも後ろめたさを感じていたから、今頃になって明確な目標を立ててみたけれど、それに固執しなくてもいいよなとこの本を読み早くも揺らぎ、今、子どもたちと私と、私に関わる人たちと共に生きる、ということを大切にしたら、何も成さなくてもそれが人生なのかな、と悟ってみる。こんなことを悟りと言ったら甘いと言われるかな。
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