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執筆者の写真official

MINAMATAに涙して

気になっていた映画、MINAMATA。

誰でも発信でき、誰もが発信している時代なので、メディアの端くれでない人はもはやいない。

でも、本来のジャーナリズムとは何かを考えようと思う人は意外と少ないかもしれない。

社会問題は、与えられるもの、になっていはしないか。たぶん、なっている。対岸の火事なのである。

さて、ここ3週間は土日も仕事をするほどのバタバタぶりだった。今週末も、土曜は仕事せざるを得ないだろう。それでも、なぜだかこの映画が心に引っかかっていて、無理やり時間を作ってでも観に行こうと決めていた。

上映している映画館が、どんどんなくなり、もう今日を逃すと観れないというギリギリのタイミング。

やらないといけない仕事はある。それでも、仕事を置いてでも、観に行った原動力はなんだったのか。

そんなに映画好きでもなければ、事前にこの映画の情報をほとんど目にしていない。内容も、タイトルとポスターだけでイメージしていた程度。

何かの、お導きがあったのか。

スピリチュアル的なことになるけれど、たぶん、私が観ておくべき映画だったのだろう。

暗くて憂鬱になるかなとおもいきや、全然違う。短絡的な自分を反省する。

音楽が、素晴らしくて、映像も情緒的で、史実に基づいたストーリーに引き込まれた。

心を揺さぶられ、涙した。

いまなお続く、すべてのことに、絶望と希望を。

一枚の写真が、世論を変えることがある。

魂を、被写体の魂の一部を、抜いて写真に込める。

この映画は、ドキュメンタリーではない。

でも、だから、表現できることがあったに違いない。

日本らしくない描写や違和感を感じる部分はあったけれど、大きな問題じゃない。

熱量がすごく、画面越しでも息遣いが感じられるような、そんな映画だった。

映画を見たら、ライムスター宇多丸のムービーウォッチメンで紹介されているかを確認するのが習慣となってしまっていて、調べたけれど、取り上げられていなかった。

そして調べる過程で坂本龍一さんの音楽だったと知る。さすが…

パンフレットを購入したが、読む時間がなくて、まだ読めていない。

年末年始になるかもしれないけれど、そのうち、ゆっくり読みたい。

どう生きるか、を、また考えている。

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