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  • 執筆者の写真kayo

やるやる詐欺とあるある詐欺

長男(9歳・小四)はめちゃくちゃゲームが好きで、特にフォートナイトとマイクラをよくやっている。

※注:ダントツでフォートナイト


私はゲームがそんなに好きではないが、ゲーマーの兄を見て育ったので、ゲームに関して理解はある方だと思うのだけど、それでもゲームよりも身体を動かしてほしいと思っていたし、小学生は手を動かして何かを作ってほしいし、もっとゆっくり本を読んだり自然と触れ合ったりして思考してほしい、という思いがあった。

あったのだが、子どもの趣味嗜好はコントロールができない。好きなことや興味のあることでないと子どもは動かないのである。学校という場は勉強の場で与えられたことをやるしかないが、家では好きなことをやりたいに違いない。大人だって、会社から帰ってもやらないといけないことだらけだと気が滅入る。(それが子あり共働きの暮らしでもあるのはさておいて)


他にハマっていることがないし、ゲームぐらいと許容することにしたのだが、夫がルールを決めた。ドリル(計算や漢字)をやってからゲームをすること、と。しかし、である。彼は誰よりも朝早く起きるとそのままテレビ&ゲームに直行し、ひたすらゲームをしている。学校から帰ったら宿題もせずにゲームを手に取る。声をかけると、嫌そうでめんどくさそうな返事。「やるって」「やったって」「今じゃないとあかんねん」と言われるなどするうちに、私は面倒となり、放っておくことにした。たまに思い出したかのようにドリルもやるのだが、やらずにゲームすることも多く、さらに弟とテレビ権をめぐって争うようになってきた。そしてついに、夫が「なめとんか」と雷を落とした。あっけなく彼に対し、1週間まるまるゲーム禁止令が発令された。今週のことである。


やるやると言ってやらない。これってよくある。約束は守れないと、信用をなくす。

子どもだけじゃない。会社の愚痴を永遠言い、もうやめる、もうやめる、と言ってやめない大人を知っている。

いついつまでにやるって聞いていた仕事が上がってこないこともある。


でも私に関しては、もっとひどい。「やるやる」とすら言う勇気がなくて、「やりたい」とぼやかす。そして、やらない。

これは詐欺みたいなものだ、と大反省したのが、今日。(おそっ)

流石に、「会社辞める、フリーになる」というのは有言実行したのだが、「お店をやりたい」「起業したい」とやるやる詐欺の手前のやりたい詐欺をしすぎているので、そろそろ狼少年になりそう。

今年は引越しもして、慣れない環境に身を置いている。まだ商品もないからリアルなお店は難しいし、仲間もいないから起業したところで仕方がないのだけれど、言い訳ばかりしていたら、いつまでたっても始められない。ネットショップ的なことなら今からでも始めらられる気がする。まずは商品を作るところからである。作れなかったら作っている人を探すか作ってくれる人を探すか、とにかく交渉からである。資本金は、ほぼない。何ができるのか、と笑われるかもしれないけれど、詐欺は嫌なので、やってみる。面白いもの、面白いことができたらいいな。

約束は守りたい。他人との約束ももちろんだけど、自分との約束も。


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もう一つの詐欺、あるある詐欺。これは、去年までの夫(と彼が勤める会社)のことである。転勤もありえると聞いてから10年以上経っていたが、一向に転勤の話にならない。どうやら子どもが小さいからと転勤NGにしていた様子。このあるある詐欺では長期スパンで物事を考えていいのかが分からず、あらゆる決断を難しくさせる。結果、目の前のことに集中するだけのことではあるが、なんだかな〜と。

病気になるなる(これは言われたくないが、子どもに虫歯になるよ、目が悪くなるよと言いがち。)、結婚するする(するなら今しろよ。条件なんてつけるなよ。)、絶対儲かる(へぇ。すごいね。)みたいに、いろんな不確定要素をいかにも決まっていることのように言うのは、決まっていることにした方が楽だからなのかもしれない。そして簡単なことに乗っかってしまいたいのである。(だって難しいことばっかりだもん。)



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詐欺だなんて大袈裟な言葉を使って長々書いたけれど、自分ができる約束は守ることと、人を陥れるようなことはしないってことを気をつけたいよねってだけのお話。




昨日『ちひろ美術館・東京』を訪れて、良すぎて、泣いて、「やりたいこと、やるって決めたことを、小さくゆっくりでもいいからやらないとな」と思ってのことでした。




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