稼ぎたいあまり、いろんな記事を読んだり動画を見たりしがちである。とはいえ、稼ぐためのノウハウを有料で教えます、という類のものには手を出さない。情報を仕入れることではなく行動することの方が大事で、成功事例や失敗談を知ったところで、その人のやり方を知ったところで、稼げるとイコールではないから。スクール系もたくさんあって、実際にスクールで学んでそこからちょっとずつ仕事をもらっている友人もいる。私もアロマスクールに通った過去がある。仕事をしながらだけど。昔から鼻が割と効くので香りに興味もあったし、マッサージ(本当はマッサージと言ってはダメでトリートメントという)をされるのが好きだからするのも好きだろうと思ったのもある。(実際にするのも好きだった。まるで瞑想しているかのような感覚になるから)しかし、何を隠そう、自分を変えられる手っ取り早い方法だと思った側面もある。当時は会社勤めで行き詰まりを感じていた。その鬱憤を晴らすための学校という逃げ場を高いお金で買ったのだ。結局、突き詰めないと稼げないということで、土日祝も最低賃金で働くことが嫌だったので(子どももすでに二人いた)、極めるのは諦めた。その程度の想いなのである。どの業界でもそうなんだけど続けられる人が強い。
そういうわけで、稼ぐためのノウハウは山ほどあるけれど、私がそりゃそうだよな、と思っていて、稼ぎたい人はそうすべきだと思っていることがタイトルに記載したことなのである。「稼げる業界で働く」ということは、斜陽業界ではなく、今伸びている業界にいけば、同じスキルでも稼げる額が違うという、普通の人なら分かっていることであろう。なぜできないのか。
それは、この今伸びている企業、そしてこれから伸びてくる企業を見極めることが難しければ、そのような企業で働きたい人は多いので採用されるのも難しいから。さらにもうひとつ、その企業や業界を好きかどうかという最も大切なことを置き去りにして前には進めまい。仮に、いくら不動産業界が伸びていてまだ伸び代がある(伸び代があるかどうか実際のところは知らないが)としても、不動産業界のあの雰囲気が平気で、土地を転がすことや建築に興味がなければ、すぐにしんどくなる。意外にも向いていたな、ということであればまだ良いけれど、始めると何であれしがらみができ、やめるにやめれなくなりがちである。
稼げる業界へ行け、ということですら、正解であり不正解ということか。
実力をかってくれるところで働くのがいいよね、なんて。
私の場合は、広告代理店→編集プロダクション→フリーランスという絵に描いたように下請けへと流れていくキャリアなせいで、やっぱり広告代理店の時が一番お給料はよかった。フリーランスで稼ぐ人はものすごく稼ぐので、私の覚悟とスキル、経営力など全てが足りていないのだと思うけれど、そんな私でもきっとずっと同じところで働いていたらそれなりには稼げていたのだと思う。でも全く後悔していない。一ミリも。
私の父は、自分の本意ではない職業に就いたらしい。親の願いで。そして結局長年勤め上げた。意外と向いていたなんて言っていたけれど、嫌で嫌で辞めたくて仕方がないという気持ちもあったらしい。子どもたちに自分と同じ職業はすすめなかったし、むしろこれからは違う仕事の方がいい、とまで言っていた。そんな彼は仕事をついに辞め、家で主夫をしている。私の母は週1のみパートに出ていて、別で親戚の介護のお手伝いをしているのでちょっぴり忙しい。父としょっちゅう話をする間柄ではないので、母に「お父さんは一体何をして過ごしとるん?」と興味本位で聞いたら、「洗い物をしたり留守番したり」というので、何それと笑ってしまった。しかも、「やりたいことを探しているところよ」なんて母が言うので、心の中で何歳やねん!と突っ込んだ。
でもやりたいことは見つからなくても、見つける過程が楽しかったりするよね。
子どもたちには将来の夢を聞かれたら、職業じゃなくてどうありたいか、どんな暮らしをしたいかを答えるようにしなよ、と伝えている。小2女子は保育士さんになりたいのだけれど、「自分が嬉しかったように、小さい子のお世話をして喜んでもらいたい」というのがベースにあるみたいだった。
結局、稼ぐというのも目的に対する手段であって、目的ではないのである。
近所では紫陽花が開花し始めています。
色付くのが楽しみです!
最近お花や植物にちょっぴりハマっています!
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