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執筆者の写真kayo

映画 Perfect Days

周りで少し話題になっていたので、観てきました。

「間」を楽しむような映画。


途中、横のご夫婦がちょっと退屈そうにしていて、わたしも半分退屈しかけていたから安心してこっそり微笑んだんだけど、最後まで眠ることはなかった。じんわり温かくなる余韻___。



わたしの感想は、色々とある。

何もかもに対して知識がないし薄いので浅いな〜と思われるかもしれないけれど、何か共有できたり、いやそれは違うんじゃない?というような議論ができると良いな。ということで、記録。


一つ目は、あの淡々とした日常については、「老いた」からこそできる暮らしなのではないかということ。ティーンの頃だったら枠にはまらず飛び出して行きたいはずだしもっと人との関わり、生産性や新奇性みたいなものを求める傾向が高いはず。20代〜40代ぐらいも仕事もバリバリと向上心を持って働きたかったり、誰かと付き合ったり結婚したり子どもがいたり別れたり。未来に希望を持ってその分欲望も渦巻くもん。(わたしだけ?笑 欲望が渦巻くフェーズはさすがに終わったけど)

そのような事柄、欲望まみれの自分を一通り終えた後の暮らし、つまり老後に仕事をリタイアした後の、何を楽しみに生きたら良いの?という疑問を解消するような、小さく働きながら日々を楽しむ暮らしなのかなと。

わたしは老後について何の期待もしていないし失望もしていないけれど、仕事がなくて家族がいなくてもある程度健康であれば毎日を楽しむことができるのが、現代の社会。本当にありがたいことだと思う。ただ、楽しむには教養が必要な気もしている。彼もベースには高い教養がありそうだった。自分にそんな教養がないことに焦燥感を一瞬抱いたけれど、それこそ学びはいつでもできる。老後に勉強し始めても良いもんね、と教養のなさを居直る。教養と言ったら大袈裟で、自分が生きている時代を存分に楽しめれば、一生懸命生きたら十分なのもしれない。

思い出と新しい出来事を掛け合わせた、成熟したもっと楽しい暮らしがそこにはあるに違いない。だから歳を重ねるのも悪くないなと思う今日この頃。

彼の日常を目標になんてしていないけれど、老いたら大抵ああなるのではなかろうか。今の日本のままであったら。(戦争とか危機、地球環境の急激な変化がなければという前提。。。)


二つ目。整えることって大切だよねって。毎日のルーティン、お布団をちゃんと上げるとか、歯磨きを丁寧にするとか。本やカセットは決められた場所に戻すとか。これは哲学的なことで、人間が健全に生きることにつながっていると思う。自然という人間の手に負えない環境の中で、自分がルールを作り実行することが、精神安定の秘訣かなと。人によっては常にドキドキしておきたい人もいるけれど、わたしは「安心」は「変わらない」とほとんど一緒で、変わらないこと(日常のルーティン)が安心して暮らすポイントだと思う。そんなことを思いながら見ていました。


最後に、東京のトイレ!あんなトイレあるの?すごい!楽しい!行ってみたい!公園ユーザーなので、公園のトイレは昔ながらのが多くて残念な気持ちになることもあるのだけど、トイレがアトラクションみたいなことがあるんだと。東京さすが、すげ〜!って思ったら、最近建築家やデザイナーと作ったトイレらしい。雰囲気、使いやすさや見ための良さ、おもしろさ、掃除のしやすさなど一つひとつ確認して、その街とともになぜそのデザインになったのかを考えてみたくなった。あんな透けていて、入ったら曇って見えなくなるトイレは使うのに抵抗があるし、使い方すぐわからないよね?どうなんだろ。(万が一見えてたら悲惨!)でもおもしろいよね〜。


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今年は、月に2本映画を見に行きたいと思っているし、月に2冊の本を読みたいと思っている。

(遅ればせながら、年末年始にNetflixでVIVANTを一気見した。昨日は「記憶にございません」をみた。どっちもおもしろかった。でも、Netflixのものは含めないつもり。映画館で上映された映画を2本。)

ずっと仕事をしてきたな、という記憶も良いんだけど(仕事にも喜怒哀楽が詰まっているから)、仕事以外の生活をもう少し楽しむ2024年にします。よかったらお付き合いください〜。



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